辰馬吉左衛門(13代)(読み)たつうま・きちざえもん

朝日日本歴史人物事典「辰馬吉左衛門(13代)」の解説

辰馬吉左衛門(13代)

没年:昭和18.10.10(1943)
生年:明治1.5.5(1868.6.24)
明治から昭和期の酒造業者。西宮(兵庫県)の醸造元「白鹿」の辰馬本家13代。辰馬家は近世初頭より辰屋の屋号で江戸積酒造業を営む。近世中期,近隣の灘目酒造業の在方酒造業台頭により一時停滞するが,文化・文政期に俄然頭角を現し,西宮発展の中心となる。 13代吉左衛門は辰馬分家の北辰馬家の悦蔵の長男。明治16(1883)年16歳で辰馬本家の養子となる。30年養母たき(12代当主)のあとをうけて家督相続,酒造経営の近代化と合理化に努めた。38年には辰馬本家汽船部を設立,それが辰馬汽船合資会社に発展し,第1次世界大戦を契機に好景気を迎えた。大正6(1917)年に甲陽中学校を引き継いで同8年財団法人辰馬学院を設立,今日におよんでいる。

(柚木学)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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