農協スーパー(読み)のうきょうスーパー

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「農協スーパー」の意味・わかりやすい解説

農協スーパー
のうきょうスーパー

農業協同組合を経営主体とするスーパーマーケット形式の店舗。その特色は生産者と消費者との直結旗印として,食品の販売については生鮮3品 (肉,魚,青果物) を重点的に扱うところにある。農協店舗は規模の零細なものが多かったため,近代的店舗として大規模かつセルフサービスを取入れたスーパー形式の店舗形態 (売場面積は最低 300m2で,なかには 1000m2以上のものもある) を取入れた。その基幹店舗としては全国農業協同組合連合会と都道府県経済農業協同組合連合会が共同出資して設置しているAコープがあり,主として県庁所在地の中都市に開設している。 1971年 12月から全国的なチェーン組織化が進められている。 81年にはスーパー,百貨店中心とする大規模小売店規制の影響を受け,農協,生協の店舗などにも自主的規制として及ぶにいたり,店舗の組織および運営の整備とともに,店舗によらない組織購買形態についても整備強化されつつある。

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流通用語辞典 「農協スーパー」の解説

農協スーパー

全国農業協同組合連合会(全農)と都道府県経済農業協同組合連合会(経済連)が中心となって出資し運営されているスーパー。都市周辺や農村地域の農協組合員を対象に店舗展開をしている最大組織は、コープ・チェーンで、およそ3000店の店舗数を有している。

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