農男(読み)のうおとこ

精選版 日本国語大辞典 「農男」の意味・読み・例文・類語

のう‐おとこ ‥をとこ【農男】

〘名〙
農作業に従事する男。作男農夫
読本南総里見八犬伝(1814‐42)八「田圃に出たる農奴(ノウヲトコ)の、那(かの)驟雨稲刈あへず」
遠くの山の雪がしだいに消えて、黒い山肌の形が人のように見えるのを農夫にたとえていった語。
随筆羇旅漫録(1802)上「宝永山の方、凹(なかくぼき)ところに、人の形のごとく雪ののこることあり。これを農男と称」

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