辺留村(読み)べえるむら

日本歴史地名大系 「辺留村」の解説

辺留村
べえるむら

[現在地名]笠利辺留べる

赤木名はつきな村の北東方、笠利かさん村の南に位置する。集落は海に臨む。「おもろさうし」第一〇に「又喜界の浮島 喜界の盛い島 浮島にから 辺留笠利かち」と謡われ、笠利の辺留とされ、「ひる」と記されている。ノロの頭おしかきが奄美から首里に渡海する途次、当地に立寄っている。同書第一三には「辺留ぬ子が やせの子が 船もどろ 押し浮けて 出ぢやさ数 せぢ 添わて 走りやせ 細工 選で 接ぎ手 選で 速もどろ 押し浮けて 出ぢやさ数」「辺留の子が 船遣れ 親御船は 押し浮けて 浮ける数 せぢ 添わて 走りやせ 意地気あさふが 船遣れ」と辺留の領主が謡われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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