辻二郎(読み)ツジ ジロウ

20世紀日本人名事典 「辻二郎」の解説

辻 二郎
ツジ ジロウ

昭和期の機械工学者



生年
明治29(1896)年10月11日

没年
昭和43(1968)年10月4日

出生地
東京

別名
筆名=富士前 研二

学歴〔年〕
東京帝国大学工学部機械工学科〔大正12年〕卒

学位〔年〕
工学博士

主な受賞名〔年〕
勲一等瑞宝章〔昭和41年〕

経歴
財団法人理化学研究所に入り、昭和5年研究員となる。12年主任研究員、20年副所長を経て、31年辞任。35年東京理科大教授。光弾性理論ならびに実験での功績が多い。また国家公安委員長、精機学会会長、日本工学会会長、日本機械学会会長なども歴任した。著書に「実験弾性学」「偏光鏡」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「辻二郎」の解説

辻二郎(1) つじ-じろう

1896-1968 昭和時代の機械工学者。
明治29年10月11日生まれ。理化学研究所にはいり,昭和20年副所長。のち東京理大教授。光弾性実験のフリンジ法,ガス検定器の発明で知られる。初代国家公安委員長,応用物理学会会長,日本機械学会会長をつとめた。昭和43年10月4日死去。71歳。東京出身。東京帝大卒。筆名は富士前研二。著作に「実験弾性学」「偏光鏡」など。

辻二郎(2) つじ-じろう

1927- 昭和後期-平成時代の有機化学者。
昭和2年5月11日生まれ。日本新薬,東レ勤務をへて,昭和49年東京工業大教授。のち岡山理科大教授。56年日本化学会賞。平成16年「パラジウム触媒を活用する新有機合成反応の研究」で鈴木章とともに学士院賞。滋賀県出身。京大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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