辿寄（読み）たどりよる

精選版 日本国語大辞典

たどり‐よ・る【辿寄】

〘自ラ四〙

① あちこちさぐり求めながら目的に近づく。尋ね求めて近寄る。

※万葉（８Ｃ後）五・八〇四「娘子らが さ寝(な)す板戸を 押し開き い多度利与利(タドリヨリ)て ま玉手の 玉手さし交へ」

② 足もともおぼつかなく近寄る。また、やっとの思いで近寄る。うわの空のありさまで近寄る。

※浄瑠璃・女殺油地獄（1721）下「現(うつつ)抜かせし河内屋与兵衛、小菊に逢瀬を田面(たのも)の雁(かり)よ〈略〉蜆川(しじみかわ)爰の花屋にたどりよる」

出典　精選版 日本国語大辞典