近世蝦夷地農作物地名別集成(読み)きんせいえぞちのうさくもつちめいべつしゆうせい

日本歴史地名大系 の解説

近世蝦夷地農作物地名別集成
きんせいえぞちのうさくもつちめいべつしゆうせい

一冊 山本正編 北海道大学図書刊行会 平成一〇年刊

解説 近世の北海道に関する代表的文献・史料一七五点から、各地の作物栽培や農業および農村様相(作物名・耕作方法・反別・収穫高・養蚕・気象・租税・集落・兼業など)を史料引用のかたちで紹介したもので、史料掲出地は全道一一〇市町村と四地域、地名約六五〇を数える。それを現行の市町村単位で史料にみえる地名ごとにまとめたもの。史料数は当然古くからの農村地帯、例えば函館市・大野町・七飯町などに多いが、広く漁村においても作物栽培の盛んであったことが、確実な史料によって裏付けられている。付録に史料一覧・地名索引・作物別索引・作物名対照一覧がある。編者にはほかに、同じ史料を用いた作物ごとの栽培記事を年表化した「近世蝦夷地農作物年表」があり、各作物が、いつ、どこで作られていたかがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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