近優り(読み)チカマサリ

デジタル大辞泉 「近優り」の意味・読み・例文・類語

ちか‐まさり【近優り】

[名](スル)離れているときよりも、近くにいるときのほうが、よく見えたり感じられたりすること。⇔近劣り
「俊三の想って居たにも増して―する親切に」〈木下尚江良人の自白
「聞こしめししにも、こよなき―を」〈真木柱

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精選版 日本国語大辞典 「近優り」の意味・読み・例文・類語

ちか‐まさり【近優・近勝】

  1. 〘 名詞 〙 遠くからよりも近づいて見るほうがまさっていること。近よって見るほど美しいこと。⇔近劣(ちかおとり)
    1. [初出の実例]「見る目よりもちかまさりする人にぞありける」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開中)

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