近回(読み)ちかまわり

精選版 日本国語大辞典 「近回」の意味・読み・例文・類語

ちか‐まわり‥まはり【近回】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 近くのまわり。近所近辺。手近な所。ちかま。
    1. [初出の実例]「さらは是より近廻(チカマハ)りの清浄国を見せ申さん」(出典滑稽本・和荘兵衛後篇(1779)一)
    2. 「近まはりへだけ独りででも出掛けられる母親は」(出典:牛部屋の臭ひ(1916)〈正宗白鳥〉一)
  3. ( ━する ) 目的地へ近道を通って行くこと。
    1. [初出の実例]「寂れたところを近廻りして、小ぎれいな家の並んだ上品な通りへ出た」(出典:桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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