送狼(読み)おくりおおかみ

精選版 日本国語大辞典 「送狼」の意味・読み・例文・類語

おくり‐おおかみ‥おほかみ【送狼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 道行く人の前後についてくると考えられた狼。全国的な伝承で、群狼から旅人を守ってくれるという話と、転ばずに歩けば必ずしも害を加えないが、転べば食いつくという話がある。送りおおかめ。おおかみ。
    1. [初出の実例]「若人、夜独行二山野之幽蹊一、而狼見レ人、或前或後成レ列随行、此俚俗謂二送狼一」(出典:本朝食鑑(1697)一一)
  3. ② ( 転じて ) 人のあとからついて来て、害を加えようとする人間。特に若い女性を親切らしく送って行って、機会があれば誘惑しようとする男性にいうことが多い。送りおおかめ。おおかみ。
    1. [初出の実例]「胸に思ふ火縄の煙立添て あとより恋のおくり狼」(出典:俳諧・物種集(1678))

おくり‐おおかめ‥おほかめ【送狼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① =おくりおおかみ(送狼)①
    1. [初出の実例]「おくり狼(オフカメ)を見るやうにだまって付てこずとちっとしゃれさっしな」(出典:洒落本・穴可至子(1802))
  3. ② =おくりおおかみ(送狼)②
    1. [初出の実例]「見世を仕舞て帰る所を、送り狼(オフカメ)でかネ」(出典:人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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