逆瀬川村(読み)さかせがわむら

日本歴史地名大系 「逆瀬川村」の解説

逆瀬川村
さかせがわむら

[現在地名]新鶴村佐賀瀬川さかせがわ

佐賀瀬川右岸、扇状地の扇頂部に位置し、村内を銀山ぎんざん街道が通る。佐賀瀬川上流約二四町に小名松坂まつざか新田、同じく一里一四町に端村仏沢ほとけざわがある。松坂新田の西に松坂峠があり、軽井沢かるいざわ(現柳津町)に通じる。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録に高一六一石余とある。寛文五年(一六六五)の「稲河領牛沢組郷村万改帳」では本田高二三八石余・新田高二二石余、免六ツ四分五厘余、本村は家数四二、竈五五、男一六一・女一二二、馬二七(うち五調五)、ほか小荷駄二、端村仏沢は家数三、竈三、男一一・女九、馬三で、「村ノ営、駄賃ヲ取リ蕨ヲ折リ薪ヲ伐少商売ス」とある。


逆瀬川村
さかせがわむら

[現在地名]堺市逆瀬川・槙塚台まきづかだい一―四丁

釜室かまむろ村の南東に位置し、泉北丘陵中にある。大鳥郡に属する。中村結鎮御頭次第(奥野健一家文書)の正平二二年(一三六七)に「加藤三大夫サカせ河」、応永八年(一四〇一)に「八月新入小法師逆瀬河庄司子」、同二〇年には「サカセ河庄司大夫」などとみえる。応仁三年(一四六九)と推定される四月二五日の細川九郎感状(和田文書)に「坂瀬川」とみえ、反細川勢力が鉢峯はちがみねや当地に度々乱入したとき、和田左近将監が戦功をあげ、賞されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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