ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「逗子市」の意味・わかりやすい解説 逗子〔市〕ずし 神奈川県南東部,三浦半島基部西岸,相模湾にのぞむ市。 1950年横須賀市より分離,逗子町となる。 54年市制。地名は延命寺の地蔵尊を安置する厨子に由来するといわれる。三浦丘陵が海岸に迫り,中心市街地は田越川の下流沿いに発達。温暖な気候と美しい海岸線に恵まれる。鎌倉市の南に接し,鎌倉幕府時代は遊行地,魚介の供給地であった。国鉄横須賀線の開通後は別荘地,保養地として知られたが,第2次世界大戦後は首都圏の住宅地となり,丘陵地の開発が進んでいる。海水浴場,ヨットハーバーがあって夏季はにぎわうほか,東部には行基の開基と伝えられる神武寺など数多くの寺社がある。横浜横須賀道路,逗葉新道の逗子インターチェンジがある。 JR横須賀線,京浜急行電鉄逗子線,国道 134号線が通る。池子のアメリカ軍弾薬庫跡地はアメリカ軍住宅の建設をめぐって市政を二分する大問題を提起し,全国的に関心を集めた。面積 17.28km2。人口 5万7060(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by