通り神楽(読み)トオリカグラ

デジタル大辞泉 「通り神楽」の意味・読み・例文・類語

とおり‐かぐら〔とほり‐〕【通り神楽】

町を流して歩く太神楽だいかぐら
歌舞伎下座音楽の一。篠笛しのぶえ桶胴おけどうまたは大太鼓による囃子はやし1を模したもので、初春くるわの場面などに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「通り神楽」の意味・読み・例文・類語

とおり‐かぐらとほり‥【通神楽】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 町々を流して行く太神楽(だいかぐら)
    1. [初出の実例]「通り神楽で光陰の幕が明き」(出典:雑俳・柳多留‐八三(1825))
  3. 歌舞伎の下座音楽の一つ。太神楽が街頭を流して行くさまを模して、篠笛(しのぶえ)桶胴、また大太鼓とで奏する囃子(はやし)。初春の雰囲気を表わし、郭または町家の場面に用いる。
    1. [初出の実例]「トすががき通り神楽になり」(出典:歌舞伎・助六廓夜桜(1779))

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