光陰（読み）こういん

精選版 日本国語大辞典

こう‐いん クヮウ‥【光陰】

〘名〙 (「光」は日、「陰」は月)

① 月日。年月。歳月。とき。

※続日本紀‐養老六年（722）一一月丙戌「光陰不_レ駐」

※米沢本沙石集（1283）序「時にあたりては光陰(クヮウイン)を惜しまず」 〔李白‐春夜宴従弟桃花園序〕

② 光と影。日光と月光。

※本朝無題詩（1162‐64頃）五・歳暮言志〈藤原茂明〉「光陰天沍水封_レ硯。二八夜深月満_レ」

※謡曲・融（1430頃）「月もはや、影傾きて明け方の、雲となり雨となる、この光陰に誘はれて」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

こう‐いん〔クワウ‐〕【光陰】

《「光」は日、「陰」は月の意》月日。年月。時間。「光陰を惜しむ」
[類語]時間・歳月・年月としつき・年月ねんげつ・月日・日月・星霜・風霜

出典　小学館

普及版 字通

【光陰】こう（くわう）いん

年月。唐・李白〔春夜、桃李園に宴するの序〕夫(そ)れ天地は物の(げきりよ)（宿）にして、光陰は百代の客なり。

字通「光」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」