公倍数(読み)コウバイスウ(その他表記)common multiple

翻訳|common multiple

デジタル大辞泉 「公倍数」の意味・読み・例文・類語

こう‐ばいすう【公倍数】

いくつかの整数または整式に共通な倍数。→倍数

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精選版 日本国語大辞典 「公倍数」の意味・読み・例文・類語

こう‐ばいすう【公倍数】

  1. 〘 名詞 〙 数学で、二つ以上の整数に共通な倍数。公倍数のうち最小の数を最小公倍数という。整式に対しても準用。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「公倍数」の意味・わかりやすい解説

公倍数 (こうばいすう)
common multiple

自然数mがいくつかの自然数a1a2,……,asのどれについてもその倍数であるとき,ma1a2,……,asの公倍数であるという。a1a2,……,asの公倍数全体はa1a2,……,asの最小公倍数の倍数全体と一致する。例えば,3個の自然数4,6,10の最小公倍数は60で,4,6,10の公倍数は60の倍数60,120,180,……である。なお,負の公倍数を考えることもある。整数に限らず多項式に対しても同様に公倍数という言葉を使う。例えば,(x+1)2x2+1)3は(x+1)(x2+1)2,(x+1)2x2+1)3の(最小)公倍数である。なお,多項式fが公倍数のとき,fの定数倍afも公倍数であるが,ふつうその中の一つで代表させる。
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百科事典マイペディア 「公倍数」の意味・わかりやすい解説

公倍数【こうばいすう】

二つ以上の数または式に共通な倍数。そのうち最も小さいもの(式では最も次数の低いもの)を最小公倍数という。→公約数
→関連項目通分倍数

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「公倍数」の意味・わかりやすい解説

公倍数
こうばいすう

倍数」のページをご覧ください。

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