日本歴史地名大系 「通化寺」の解説 通化寺つうけいじ 山口県:玖珂郡周東町上久原村通化寺[現在地名]周東町大字上久原 大梅上久原(かみくばら)の南、午王(ごう)ノ内(うち)の山中にある。黄檗宗。円月山と号し、本尊観世音菩薩。寺伝によれば、往古は宝珠山大梅(だいばい)院と号し、大同二年(八〇七)弘法大師が唐より帰朝の折この地に足をとどめ、二四坊を建立、上京ののち高野山(こうやさん)(現和歌山県伊都郡高野町)を開いたので、この地は古高野(ふるこうや)とよばれたという。寛永(一六二四―四四)頃までは真言宗であったが、数度の火災に遭い、その後一時期曹洞宗となる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by