通口(読み)かよいぐち

精選版 日本国語大辞典 「通口」の意味・読み・例文・類語

かよい‐ぐちかよひ‥【通口】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 点茶、炭点前以外の用事茶席に出入りする口。おもに飯東(半東(はんとう))が給仕のために出入りする。勝手口が引違いの襖のとき、これを通い口ということもある。給仕口。禿口。
    1. [初出の実例]「座敷二条大、二枚障子、通口あり」(出典:松屋会記‐久重茶会記・元和三年(1611)六月四日)
  3. 建物の裏にある出入り口通用口。また特に、劇場の舞台裏にある出入り口。
    1. [初出の実例]「此通ひ口から向ふへ逃げて木挽町の原へ出たら」(出典:落語・果報の遊客(1893)〈三代目三遊亭円遊〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android