造反投票(読み)ぞうはんとうひょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「造反投票」の意味・わかりやすい解説

造反投票
ぞうはんとうひょう

政党投票前提とする議会において,議員党議に反した投票を行うこと。党議拘束がゆるやかな場合に一般的に起りうるが,与野党が伯仲している場合,与党から造反投票が出ると政権基盤を脅かすことにもなりかねない。そのため重要な法案採決にあたっては,造反投票を起さないようにするのが院内総務役割となる。イタリアでは 1988年まで議会での投票が秘密投票であったため,多くの造反投票が起き政権不安定の原因となっていた。造反投票に対しては,それぞれの政党内部で制裁が課せられるのが通例である。 (→交叉投票 )

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