成塩発色,ハロクロミーともいう。J.F.W.A.vonバイヤーらの研究による造語。一般に無色またはわずかに着色した物質が,濃酸または塩と反応したり分子間化合物を形成したりして濃色の着色物質を生ずる現象をいう。生成物質の吸収波長が元の物質のそれよりも長い場合を正の造塩発色といい,短い場合を負の造塩発色という。たとえば,濃酸による造塩発色は二つの型のものが知られている。その一つは次の例のように,強酸のプロトン(水素の原子核)が淡黄色の有機化合物Ⅰに付加して,強い黄色を示す陽イオンⅡを生成する場合である。
また第2の例は,強酸の作用によってOH基を有する有機化合物から水分子H2Oと陽イオンⅢが生成し着色する場合である。
執筆者:正畠 宏祐
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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