ハロクロミー(読み)はろくろみー(英語表記)halochromy

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハロクロミー」の意味・わかりやすい解説

ハロクロミー
はろくろみー
halochromy

無色または淡黄色の有機化合物に、濃い酸あるいは金属塩を加えたとき生ずる発色現象。造塩発色ともいう。歴史的には、ドイツのJ・バイヤーがトリフェニルカルビノール(C6H5)3C・OHやそのアルデヒドケトンなどに濃硫酸を加えると発色することを発見し、これは、トリフェニルカルビノールの中心炭素原子が硫酸塩と弱く結合するためであると考えてハロクロミーギリシア語で「色」を意味するhalsと「塩」を意味するchromosから造語)と名づけた。今日では、ケトンやアルデヒドのカルボニル基が、酸や金属塩と分子間化合物を生成するための発色と考えられている。

[下沢 隆]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハロクロミー」の意味・わかりやすい解説

ハロクロミー

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