連合大学院(読み)れんごうだいがくいん

大学事典 「連合大学院」の解説

連合大学院
れんごうだいがくいん

大学院設置基準7条の2の規定に基づき,二つ以上の大学が協力して教育研究を行う研究科を指す。複数の大学院の教員組織,研究設備等を有機的に連合・活用することにより,各構成大学の特色を生かした教育と研究体制を整えつつ,学際的な教育・研究の推進を可能にしている。研究科の組織そのものは,一つの基幹となる大学院(基幹大学)に設置されるため,教員,学生ともに基幹大学に所属し(ただし実際には,主たる指導教員が専任として在籍する大学院で学生は教育・研究指導を受ける)教育課程についても基幹大学において必要な授業科目を自ら開設することになる。学位についても基幹大学の名義学位記授与される。これらの点は,2010年度に制度化された,複数の大学・大学院が共同して一つの共同専攻(共同研究科)を設置する教育課程等の共同実施制度である「共同教育課程」(大学院設置基準31条)とは大きく異なる(後者は教員は各構成大学に所属,学生はすべての構成大学に在籍するが本籍を置く大学を決定する。また学位の授与は共同課程を編成する大学が連名で行う)
著者: 濱中義隆

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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