遊木浦(読み)ゆきうら

日本歴史地名大系 「遊木浦」の解説

遊木浦
ゆきうら

[現在地名]熊野市遊木町

二木島にぎしま浦の南にあり、新鹿あたしか湾東岸中央の小湾を囲むように村落がある。「紀伊続風土記」に「農漁相交はる」とあり、半農半漁の浦である。慶長六年(一六〇一)検地帳(徳川林政史蔵)に「遊木村」と記される。近世初期の家数三五(「新宮藩御勘定方旧記」和歌山県史近世史料編)。木本組に属する。江戸中期当浦に鯨船が二艘あり、二木島鯨組に属したが、不漁のため廃絶、その後は細魚(秋刀魚)漁に一本化した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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