運正寺(読み)うんしようじ

日本歴史地名大系 「運正寺」の解説

運正寺
うんしようじ

[現在地名]福井市足羽一丁目

足羽あすわ山北麓にあり、近世の福井城下中立屋なかたちや町の南側にあたる。森厳山と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。開山は京都知恩院満誉の弟子万清で、福井藩主結城秀康の菩提所として慶長一二年(一六〇七)建立され、浄光じようこう院と号した。宝永六年(一七〇九)五代将軍徳川綱吉御台所が没し、法名を浄光院と称したため、現寺名に改めた。当寺建立の経緯は「越前国名勝志」によれば、当初結城秀康を孝顕こうけん(現福井市)に葬ったが、徳川家康の意向によって当寺に改葬した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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