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過蓋咬合(読み)かがいこうごう(その他表記)Deep bite

六訂版 家庭医学大全科 「過蓋咬合」の解説

過蓋咬合
かがいこうごう
Deep bite
(歯と歯肉の病気)

どんな病気か目次を見る

 過蓋咬合とは、上下の噛み合わせの重なりの度合が大きい状態をいい、時に下の前歯がほとんど見えないほど深く噛み込んでいる場合もあります(図18)。奥歯で噛みしめた状態で、上下の前歯の噛み合わせは、通常2~3㎜程度の重なりがあるのが望ましいといわれています。

原因は何か目次を見る

 上あごや下あごの骨格が、もともと噛み合わせを深くしやすい形をしている場合や、前歯が過剰に伸び出しているのが過蓋咬合の原因です。むし歯歯周病などで奥歯が抜けて噛み合わせの高さが低くなり、前歯の噛み合わせが深くなることもあります。

症状の現れ方目次を見る

 成長期においては、下の前歯に上の前歯が過剰におおいかぶさるので、下あごの前方への成長が妨げられたりすることもあります。また、下あごの前方や横方向への運動をスムーズに行うことができず、あごの関節の病気(顎関節症(がくかんせつしょう))の一因になる可能性があります。

治療の方法目次を見る

 混合歯列期では、床矯正装置や機能的矯正装置を用いて噛み合わせを浅くすることがあります。永久歯列期には、マルチブラケット装置により前歯を骨のなかに押し込んだり、奥歯の高さを高くして噛み合わせを上にあげる方法をとります。最近では、インプラントを使用した矯正治療を行うこともあります。


出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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