デジタル大辞泉 「過誤腫」の意味・読み・例文・類語 かご‐しゅ〔クワゴ‐〕【過誤腫】 臓器の正常な組織成分が先天的な異常によって過剰に増殖した状態。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「過誤腫」の意味・わかりやすい解説 過誤腫かごしゅhamartoma 組織奇形の一種。組織成分が腫瘍様に過剰発育したものであるが,それは新生物というより,組織奇形ともいうべきもので,その発育は限局性で,生物学的には良性である。正常な組織構成のなかに異常組織が混合したり,先天的に迷入したり,あるいは本来は退縮するはずの組織の残骸が残って,これらが腫瘤を形成する。本来の腫瘍も生体内において過剰な発育をとげる組織であるが,それは全体の組織機構のなかに,個体全体としての調和を破って存在し,他からの制御を受けることなく,自律的に発育する。しかし過誤腫はあくまで奇形であり,発育は限局されている。一方,過誤腫と近縁関係にあるものに奇形腫があるが,これは混合腫瘍の一種で悪性腫瘍としての性格が明らかである。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by