違憲条約(読み)いけんじょうやく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「違憲条約」の意味・わかりやすい解説

違憲条約
いけんじょうやく

憲法規定に違反して締結された条約。締結手続が違憲のものと内容的に違憲のものがある。前者については,いくつかの考え方があるが,基本的に重要性をもつような憲法規定に明白に違反して締結された場合は,無効原因として援用しうるものと考えられており,1969年の条約法に関するウィーン条約第 46条もこの立場をとる。後者については,国内的効力は各国憲法の問題となるが,国際法上,国内法 (憲法) の規定を理由として条約の履行を怠ることはできない。上記ウィーン条約第 27条もこの立場をとっている。

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