遠別川(読み)えんべつがわ

日本歴史地名大系 「遠別川」の解説

遠別川
えんべつがわ

遠別町域を流れる二級河川で、流路延長六二・五キロ(うち指定区間四二キロ)流域面積三六二・一平方キロ。天塩山地雨竜うりゆう幌加内ほろかない町との境界付近に源を発し、滝ノ沢川・熊ノ沢川・ヌプリパオマナイ川・ヌプリケシオマップ川・ルベシュベ川などの支流を合せながら遠別原野を北北西に流れ、遠別市街の近くで日本海に注ぐ。中流・下流域には河岸段丘がみられ、町の中心的農業地域を形成している。近世には「ういべち」(元禄郷帳)、「ウイベツ」(松前志)、「ウエンベツ」「ウヱンベツ(「村垣淡路守公務日記」「観国録」など)、「ウエベツ」「ウヱベツ」(遠山・村垣「西蝦夷日記」)などさまざまにみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android