遠別町(読み)えんべつちよう

日本歴史地名大系 「遠別町」の解説

遠別町
えんべつちよう

面積:五九一・四八平方キロ

昭和二四年(一九四九)四月天塩郡遠別村が町制施行して成立。留萌支庁管内の北部に位置し、北は天塩町、南は苫前とままえ初山別しよさんべつ村および羽幌はぼろ町、東はピッシリ山(一〇三一・五メートル)を主峰とする天塩山地分水嶺を境に上川支庁管内中川なかがわ郡中川町および空知支庁管内雨竜うりゆう幌加内ほろかない町に接し、北西部は日本海に面する。天塩山地に源を発する遠別川ほかパロマウツナイ川・ウツツ川・モオタコシベツ川などが西に流れて日本海に注ぐ。町域の耕地は遠別川流域の遠別原野とその他の小河川沿岸の泥炭地に大別される。遠別原野は米作の北限地帯として知られ、泥炭地域は酪農地帯を形成、遠別川河口左岸付近に遠別市街地がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「遠別町」の意味・わかりやすい解説

遠別〔町〕
えんべつ

北海道北部,日本海にのぞむ町。 1949年町制。地名アイヌ語のウイエペツ (人の話合う川の意) に由来。明治末期頃よりニシン漁で栄えた。農業がおもな産業で,遠別川河谷と海岸平地で米作,メロン栽培が行われる。米作は日本海岸の北限地帯にあたる。森林は町域の約 80%を占め,林業製材業発達。海岸に沿って国道 232号線が通る。面積 590.8km2。人口 2520(2020)。

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