遠点(読み)エンテン

デジタル大辞泉 「遠点」の意味・読み・例文・類語

えん‐てん〔ヱン‐〕【遠点】

目の調節作用によらず、毛様体もうようたい筋肉弛緩しかんしたままの状態で、はっきりと見ることのできる外界物点の位置正視眼では、前方の無限大の遠方にある。→近点1
中心天体のまわりを楕円運動している天体が最も遠ざかる点。遠日点遠地点など。→近点2

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精選版 日本国語大辞典 「遠点」の意味・読み・例文・類語

えん‐てんヱン‥【遠点】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 目の毛様筋が弛緩した時に明視できる最遠点。〔現代術語辞典(1931)〕
  3. えんじつてん(遠日点)」「えんちてん(遠地点)」の略。

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世界大百科事典(旧版)内の遠点の言及

【屈折異常】より

…このように見るものの距離に応じて,水晶体の厚さを変えることを眼の調節という。この調節力をもっともはたらかせて見える点を近点といい,網膜上に像を結びうるもっとも遠い点を遠点という。したがって,正視では遠点は無限遠ということになる。…

※「遠点」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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