選択毒性(読み)センタクドクセイ

デジタル大辞泉 「選択毒性」の意味・読み・例文・類語

せんたく‐どくせい【選択毒性】

特定生物だけに著しく作用する毒性。医療分野における特定の病原菌に作用する抗生物質化学療法剤ほか人体への毒性が低く、昆虫雑草などに作用する殺虫剤農薬に利用される。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「選択毒性」の解説

選択毒性

 薬剤動物植物などの種によって異なる毒性を示す現象

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の選択毒性の言及

【抗生物質】より


【抗生物質の作用機序】
 感染症の化学療法に用いられている薬剤は,病原微生物の増殖を阻止するが,宿主の細胞への影響は少ない。これを〈選択毒性〉といい,化学療法の基礎概念である。それぞれの薬剤について作用機序を生化学的,分子生物学的に明らかにすることにより選択毒性を説明できることが多く,またそれに基づいて新しい薬剤を開発できる可能性がある。…

※「選択毒性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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