遺佚(読み)いいつ

精選版 日本国語大辞典 「遺佚」の意味・読み・例文・類語

い‐いつヰ‥【遺佚・遺逸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 有能な人が、世に用いられず、民間にうもれていること。また、その人。
    1. [初出の実例]「幸是徳不孤。青山伴遺佚」(出典:随得集(1388頃)病中唱和)
    2. [その他の文献]〔孟子‐公孫丑・上〕
  3. 物事が散らばり、なくなること。また、その物事。
    1. [初出の実例]「遺佚 イイツ 放捨義也」(出典:文明本節用集(室町中))
    2. [その他の文献]〔晉書‐于宝伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「遺佚」の読み・字形・画数・意味

【遺佚】い(ゐ)いつ

見すてる。失う。〔孟子、公孫丑上〕(柳下恵は)佚せらるるも怨みず、阨窮(やくきゅう)するも憫(うれ)へず。

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