還帰(読み)かんき

精選版 日本国語大辞典 「還帰」の意味・読み・例文・類語

かん‐き クヮン‥【還帰】

〘名〙 行って、またもとのところへもどり帰ること。帰還
万葉(8C後)六・九七九・題詞「大伴坂上郎女与姪家持従佐保帰西宅歌一首」
※牙氏初学須知(1875)〈田中耕造訳〉五下「各機関より還帰する所の静脈血(即ち紫血)之を過ぎて腮に趣く」 〔詩経小雅出車

げん‐き【還帰】

〘名〙 (「げん」は「還」の呉音) もとの所にかえること。特に、仏の世界にもどること。
法華義疏(7C前)四「明妙音還帰復命
私聚百因縁集(1257)七「仍ち我が生所を示す。今速かに還帰(ゲンキ)すべし」

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普及版 字通 「還帰」の読み・字形・画数・意味

【還帰】かん(くわん)き・せんき

かえる。〔詩、召南、采〕被(ひ)の(きき)たる (しばら)く言(ここ)に歸せん

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