改訂新版 世界大百科事典 「郡崩れ」の意味・わかりやすい解説 郡崩れ (こおりくずれ) 1657年(明暦3)大村藩郡地方(長崎県大村市)を中心に608名の潜伏キリシタンが検挙された事件。崩れとは検挙事件をいい,郡崩れは最初のもの。長崎・大村・平戸・佐賀・島原5ヵ所に投獄,411名が死罪,99名が放免,20名が永牢に処され,78名が牢死した。事件後の厳重な検索と仏教政策により大村藩のキリシタンは木場・外海(そとめ)地方を除いて壊滅する。幕府も検索を強化し,豊後崩れが起こる。執筆者:片岡 千鶴子 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by