部屋付(読み)へやつき

精選版 日本国語大辞典 「部屋付」の意味・読み・例文・類語

へや‐つき【部屋付】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「へやづき」とも )
  2. 主君の寝所に宿直して警護する役。
    1. [初出の実例]「三斎公の部屋附(ヘヤヅキ)本庄久右衛門が召使ってゐた」(出典阿部一族(1913)〈森鴎外〉)
  3. 近世長崎通詞一種
    1. [初出の実例]「附き添たる内通詞・部屋附などいへる者にて」(出典:蘭東事始(1815)下)
  4. ホテル客船客室などで、その部屋を担当する者。
    1. [初出の実例]「此娘はフランスの小説や脚本にある部屋附(ヘヤツ)きの女中とは違って」(出典:青年(1910‐11)〈森鴎外〉一五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android