郭外(読み)カクガイ

精選版 日本国語大辞典 「郭外」の意味・読み・例文・類語

かく‐がいクヮクグヮイ【郭外・廓外】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 城の囲いの外。また、囲われた一定地域の外。⇔郭内。〔台記‐久寿元年(1154)四月二日〕
    1. [初出の実例]「廓外の田野に耕す都民及び廓外に雉兎を猟する猟夫等は」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉前)
  3. 遊郭の外。くるわの外。⇔郭内
    1. [初出の実例]「吉原に居た内は本の十把一からげ〈略〉廓外(クヮクグヮイ)へ押し出せば掃溜(はきだめ)」(出典:滑稽本・風来六部集(1780)里のをだ巻評)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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