郭巨山町(読み)かつきよやまちよう

日本歴史地名大系 「郭巨山町」の解説

郭巨山町
かつきよやまちよう

下京区四条通新町西入

東西に通る四条通(旧四条大路)を挟む両側町。

平安京条坊では左京四条三坊二保四町南側及び同五条三坊一保一町北側、平安中期以降は四条西洞院大路東の地。当町は平安京の四条宮しじようのみや敷地に含まれていた。応仁の乱後、明応九年(一五〇〇)に再興された「祇園会山鉾次第以鬮定之」(祇園社記)によると、前祭さきのまつりの中に「十六番 みち作山 四条西洞院と町ノ間也」とあり、当町から「みち作山」が出された。現在は郭巨山を出している。

元亀二年(一五七一)の御借米之記(立入宗継文書)によると、中組の中に「革棚町」とあり、当時は革棚かわだな町である。革棚町の名は、久安六年(一一五〇)の藤原氏女家地券紛失状案(大徳寺文書)に「四条町切革坐棚、自南二番三番也」と記されるごとく、当町近辺に切革の店屋が立並んでいたことによるものと思われる(→四条町

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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