郭松齢(読み)カクショウレイ

デジタル大辞泉 「郭松齢」の意味・読み・例文・類語

かく‐しょうれい〔クワク‐〕【郭松齢】

[1884~1925]中国軍人政治家。遼寧省瀋陽の人。あざなは茂辰。陸軍大学卒業後、張作霖ちょうさくりん部下となる。作霖を討とうとして失敗し、銃殺された。クオ=ソンリン。

クオ‐ソンリン【郭松齢】

かくしょうれい(郭松齢)

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精選版 日本国語大辞典 「郭松齢」の意味・読み・例文・類語

かく‐しょうれいクヮク‥【郭松齢】

  1. 中華民国の軍人。張作霖の部下として奉天軍内で軍官派を結成。のち奉天軍と国民政府軍との妥協が成立すると反旗をひるがえしたが、捕えられて銃殺された。(一八八四‐一九二五

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「郭松齢」の意味・わかりやすい解説

郭松齢
かくしょうれい / クオスンリン
(1884―1925)

中華民国の軍人。字(あざな)は茂辰。奉天省(現遼寧(りょうねい/リヤオニン)省)瀋陽(しんよう/シェンヤン)県の人。北京(ペキン)陸軍大学卒業。1916年奉天軍閥張作霖(ちょうさくりん/チャンツオリン)の部下となった。1925年張学良指揮の第三方面軍副軍長として天津(てんしん/ティエンチン)に出動。国民革命の影響を受け、11月馮玉祥(ふうぎょくしょう/フォンユイシヤン)と協定して張作霖に対する反乱を起こし、奉天に向けて進撃した。しかし、郭軍が勝利することを満蒙(まんもう)権益への脅威とみなした日本の干渉により敗北し、12月25日逮捕、銃殺された。

[石島紀之]

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改訂新版 世界大百科事典 「郭松齢」の意味・わかりやすい解説

郭松齢 (かくしょうれい)
Guō Sōng líng
生没年:1884-1925

中国の軍人。字は茂辰。遼寧省瀋陽の人。北京陸軍大学を出て張作霖の配下にはいり,軍官派をひきいて楊宇霆らの日本留学派に対抗した。1925年11月,馮玉祥とむすんだ郭松齢は,東北軍総司令を名のって反張作霖の兵を挙げ,優勢のうちに奉天(瀋陽)に迫ったが,日本が張作霖に肩入れしたために敗れ,夫人もろとも処刑された。いわゆる郭松齢事件の主役である。
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