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郭熙 カクキ

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デジタル大辞泉の解説

かく‐き〔クワク‐〕【郭熙】

中国、北宋の山水画家。河陽(河南省)の人。郭河陽ともよばれる。李成の山水画風を受け継ぎ、神宗朝の宮廷画院で指導。代表作「早春図」は台北市の故宮博物院蔵。生没年未詳。

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世界大百科事典 第2版の解説

かくき【郭熙 Guō Xī】

中国,北宋の山水画家。生没年不詳。字は淳夫,河南省温県の人。神宗朝(1068‐85)の宮廷画家として活躍し,とくに神宗皇帝の異例の寵遇を受け,禁中殿閣の障壁画の多くを手がけた。山水画は李成に師法したが,同時に五代・北宋の諸様式を集大成し,後世に大きな影響を与えた。山水画論《林泉高致》は,所説を子の郭思が編纂し,三遠法や四時朝暮による気象の変化などを説く。《早春図》(台北故宮博物院)は北宋の記念碑的名作である。

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世界大百科事典内の郭熙の言及

【遠近法】より

…遠水に波なくして,高きこと雲にひとし〉というのは,遠近表現の手法を示すものであり,近いものは濃く,遠いものは薄く表すという空気遠近法につながる一面もある。次に,中国絵画における遠近表現は主として山水画に関係しているが,山水画の構図上の基本的な3方式を説いたのが,北宋(11世紀)の画家郭熙であった。すなわち,彼の著《林泉高致》には,高遠(山の麓から山頂を見上げる見方),平遠(前の山から後の山を眺める見方),深遠(山の手前から山の背後をうかがう見方)の三遠が説かれている。…

【三遠】より

…中国山水画の構図理論。高遠・深遠・平遠をいい,視点の位置によって異なる三つの構図形式を,北宋中期の郭熙が《林泉高致》の中で理論的にまとめたもの。高遠は山の下から頂を仰ぎ見る形式,深遠は山の前から後をのぞきうかがう形式,平遠は近山から遠山を望み見る形式をいう。…

【山水画】より

…この数十年ほどの間に確立した南北の対立と総合の図式,空間構成を重視する華北山水画と造形素材それ自体の効果もあわせて追究する江南山水画の対立と総合の図式が,以後の中国山水画史の展開を規定する基本的な枠組みとなる。 ただ,北宋時代は唐代と同様,華北山水画が主流をなした時代であり,李成に学んだ范寛,郭熙らが出て三遠法を駆使した精緻な空間表現を達成し,江南山水画を圧倒した。江南山水画が再評価されるようになるのは北宋も後期以後,紙や墨などの素材のもつ滲みなどの効果に鋭い感受性を示した米芾(べいふつ)・米友仁父子によってであるが,華北山水画と江南山水画のこういった再対立・再総合の機運は十分熟さないまま,南宋と金とが中国を二分して形づくられる,山水画における南北の複雑な対立状況が出現する。…

【樹法】より

…樹木は人物・山水・花鳥画の重要な構成要素であり,古来多くの画法が発明された。唐の韋偃(いえん)は竜をかたどった松,張璪は孤高におごる松,宋の李成・郭熙は君子を象徴すると同時に奇怪な寒林,米友仁は無根樹,馬遠は車輪蝴蝶の松,元の倪瓚(げいさん)はまばらな蕭散とした雑樹をかいた。また根,幹,枝,葉の各部も多様に分かれ,根は露根,枝は鹿角,蟹爪,葉は点葉,夾葉などの画法があった。…

【水墨画】より

…概していえば筆すなわち線描は客観的描写を,墨は主情的表現を象徴するもので,水墨画の世界はこの筆墨二極間に成立する楕円にも比せられ,そこに多様な皴法が展開されるのである。北宋の諸家,たとえば郭若虚の《図画(とが)見聞志》はそれを落筆,皴淡,留素借地とし,総称して破墨の功といい,郭熙の《林泉高致》は筆墨の間を斡淡,皴擦,渲,刷,捽,擢,点に分け,韓拙の《山水純全集》は皴払は多端で一点一画に諸家の体法のあることをいい,披麻皴,点錯皴,斫砕皴,横皴,連水皴という命名をあげている。 水墨の技法は元来山水画のものであったが,やがて人物画にも応用され,樹石を描く皴法と人物の衣文の皴法とは同一視された。…

【林泉高致】より

…中国,北宋の郭熙(かくき)の山水画論を,子の郭思が筆記し編纂したもの。山水訓,画意,画訣,画題,画格拾遺,画記の6編から成り,通行本には画記が欠けていたが,近年,四庫全書本によって許光凝の後序とともに補われた。…

※「郭熙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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