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画論 がろん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

画論
がろん

中国,日本で絵画に関する論評,理論のうち特に近代以前のものをいう。中国の画論は戦国時代末期に芽生え,漢時代までは断片的なものが多い。魏,晋時代に入ると当時興った文人画家による本格的な画論が現れ,顧 愷之『論画』などはその最古の例。

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デジタル大辞泉の解説

が‐ろん〔グワ‐〕【画論】

絵画に関する理論や、画家の伝記・作品などの評論。また、その書物。

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世界大百科事典 第2版の解説

がろん【画論】

絵画に関する議論を総称していい,理論,画法,品等について述べたもののほか,題識,画史,伝記をも含む。
[中国]
 その起源は,春秋戦国時代の《論語》《韓非子》などにさかのぼり,漢代にも断片的な文章が諸書に散見される。しかし本格的に始まるのは六朝以後であり,現存するまとまった著作としては,東晋の顧愷之(こがいし)の《論画》《魏晋勝流画賛》《画雲台山記》が最も古い。六朝時代にはこのほか,宗炳《画山水叙》,王微《叙画》,孫暢之(そんちようし)《述画記》,謝赫(しやかく)《古画品録》,姚最(ようさい)《続画品》などがある。

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大辞林 第三版の解説

がろん【画論】

絵画に関する論評や理論。特に、絵画の本質・構成・色彩などに関する論。絵画論。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

画論
がろん

中国または日本の絵画論。中国の画論のおこりは古く、断片的なものは漢代までにもみられたが、まとまったものとしては、東晋(とうしん)の顧(こがいし)の『画論』『画雲台山記』『魏晋(ぎしん)勝流画賛(がさん)』がもっとも古い。南北朝になると絵画自体を論ずるよりも、品評と称して具体的に作品を批評することが行われた。南斉(なんせい)の謝赫(しゃかく)の『古画品録』はその代表的なものであり、とくにいわゆる六法(気韻生動、骨法用筆、応物象形、随類賦彩、経営位置、伝移模写)を絵画の法則として提唱、後世に至るまで東洋画に大きな影響を与えた。唐代になると画評に加え画史・画伝が史書の形式をもって書かれるようになった。張彦遠(ちょうげんえん)の『歴代名画記』は、すでに失われた唐代画家たちの活躍や作品、作風を知るうえでも貴重な史料的価値を有している。唐末五代の荊浩(けいこう)は、唐代絵画に批判の筆をとり、自らも画筆を振るい、とくに山水画の墨法を論じ、『筆法記』を著したが、これが発端となり、宋元(そうげん)代には山水画論が盛んになった。宋代の注目すべきものに黄休復の『益州名画録』、郭若虚(かくじゃくきょ)の『図画(とが)見聞誌』、椿(とうちん)の『画継』、郭煕(かくき)の『林泉高致(りんせんこうち)』、韓拙(かんせつ)の『山水純全集』などがあり、このほかにも数多くの文人画家たちの手により、作品鑑賞のための手引書のたぐい、画譜などが編纂(へんさん)された。
 元代では夏文彦(かぶんげん)の『図絵宝鑑』が画史として優れ、画評としては湯(とうこう)の『画鑑』が知られている。また画家として元代四大家の一人、黄公望はその著『写山水訣』に自己の画法と自ら体得した経験を略説し、明清(みんしん)の画家に大きな影響を与えた。清初における王概(おうがい)らの『芥子園(かいしえん)画伝』は中国画譜を集成した入門書的な性格をもち、康煕(こうき)勅選の『佩文斎(はいぶんさい)書画譜』はそれまでの画論・画史を集大成したもの。清代以後も諸家による画論の選述刊行は盛んになる一方であったが、伝統的な画論の踏襲に終わり、宋元以前のそれを抜くものはみられなかったといってよい。
 日本では画論としてまとまったものは少なく、日本画に関するものでは、断片的な談話筆記であるが、桃山時代の長谷川等伯(はせがわとうはく)の『画之説』(通称『等伯画説』)が画談としてもっとも古い。江戸時代になってからは、桑山玉洲(ぎょくしゅう)の『絵事鄙言(ひげん)』『玉洲画趣』、田能村竹田(たのむらちくでん)の『竹田荘画友録』『山中人饒舌(じょうぜつ)』などが広く読まれた。[永井信一]

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