都市のイメージ(読み)としのイメージ(その他表記)The Image of the City

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「都市のイメージ」の意味・わかりやすい解説

都市のイメージ
としのイメージ
The Image of the City

アメリカ合衆国の建築家・都市計画学者ケビン・リンチが 1960年に出版した著書。都市の視覚的形態(→イメージマップ)を分析し,都市デザインに「イメージアビリティ(都市のイメージのわかりやすさ)」という独特な概念を提示した。都市の環境イメージはアイデンティティ実体),ストラクチャー(構造),ミーニング(意味)の 3成分からなるとし,「ミーニング」以外の 2成分に焦点を合わせて分析した。住民が都市の環境にいだくイメージを,パス街路),ランドマーク目印),エッジ(縁),ノード(結節点),ディストリクト(地域)の五つの要素に分類し,その特徴と相互関係を分析,都市デザインにおいて「イメージアビリティ」を高めることが要諦だ,と結論づけた。都市デザインをイメージ論でとらえようとした試みは,都市計画・研究にとって画期的だった。(→環境デザイン

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