都月坂一号墳(読み)とつきざかいちごうふん

日本歴史地名大系 「都月坂一号墳」の解説

都月坂一号墳
とつきざかいちごうふん

[現在地名]岡山市津島本町など

津島つしまの北を東西に走る半田はんだ山塊の西寄り、西端の烏山からすがせんとの間にある鞍部を通る峠の横に位置する。全長約三三メートルの前方後方墳で、後方部の中央には小型の竪穴式石室があり、若干の遺物が出土している。発掘調査によって墳丘表面から、特殊器台の形態を残すものとしては最終段階に属する変形した器台が出土。この段階では器台の脚は変形して円筒化しており、ほぼ初期埴輪の形態に到達しているが、特殊器台特有の文様を施しており、基本的に文様を喪失する円筒埴輪に比べ、先行する段階のものであると考えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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