日本歴史地名大系 「都牟自神社」の解説 都牟自神社つむじじんじや 島根県:簸川郡斐川町福富村都牟自神社[現在地名]斐川町福富福富(ふくどみ)の西方に位置する。祭神は薦枕志都沼値命、旧郷社。相殿に八幡宮があり、「出雲国風土記」の出雲郡都牟自社、「雲陽誌」の八幡宮に比定される。「雲陽誌」に「福富・中須・南・黒目を久木四ケ村と云、故に世俗久木の八幡と号す、祭礼八月十五日十月十五日なり、四ケ村の土人群参して崇敬す」とある。八幡宮は尼子氏が居城月山(がつさん)(現広瀬町)の麓の富田(とだ)八幡宮を勧請したもので、例祭にはその幕下の多久(たく)城(現平田市)城主多久弾正義敷または高瀬(たかせ)城主米原平内兵衛綱寛等を代参させ、神事は厳粛をきわめたという(久木村誌)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by