精選版 日本国語大辞典「幕下」の解説
ばっ‐か バク‥【幕下】
〘名〙
※経国集(827)一・重陽節神泉苑賦秋可哀応利〈滋野貞王〉「上苑楓林陰未レ薄、幕下巣空燕早辞」 〔戦国策‐魏策〕
③ 将軍または大将軍の称。
※吾妻鏡‐建仁三年(1203)九月一五日「幕下大将軍二男若君」
※古今著聞集(1254)一一「幕下申されけるは、君の御秘蔵候御物に、いかでか頼朝が眼をあて候べきとて」
※尺素往来(1439‐64)「随而将軍家幕下大理兼帯御供奉事」
※俳諧師(1908)〈高浜虚子〉五二「佐野の奴の幕下(バクカ)で十五円の給料では」 〔韓愈‐送温処士赴河陽軍序〕
まく‐した【幕下】
※東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下「俗に幕下十名を十両取といひ」
ばく‐か【幕下】
〘名〙 ⇒ばっか(幕下)
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