普及版 字通 「鄂(漢字)」の読み・字形・画数・意味
鄂
12画
(異体字)
16画
[字訓] かぎる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は咢(がく)。〔説文〕六下に字をに従う形に作り、江夏県の古名とする。金文に字をに作り、は咢の初形。四口(祝を収める器)を列して犬牲を加える形で、(やかま)しく祈りたてる意がある。
[訓義]
1. 地名。湖北省武昌の古名。
2. と通じ、境界、さかい、かぎる、くぎりをつける。
3. と通じ、うてな、花。
4. 愕と通じ、おどろく。
5. 諤と通じ、直言する。
[声系]
〔漢書、霍光伝、注〕に「そ鄂と言ふものは、皆阻礙(そがい)して依順ならざるを謂ふ」とあり、それは咢声の字に通じていうことができる。
[熟語]
鄂博▶・鄂王▶・鄂鄂▶・鄂驚▶・鄂謝▶・鄂不▶
[下接語]
沂鄂・垠鄂・柞鄂
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報