故事成語を知る辞典 「酒は天の美禄」の解説 酒は天の美禄 酒は天からのおいしいいただきものである、ということ。酒をたたえることば。 [使用例] 美禄に美人に美び肴こうと、こう三拍子そろったんじゃ、いかに臆面のない手前でも顔まけをいたします[久生十蘭*顎十郎捕物帳|1939~40] [由来] 「漢書―食貨志・下」の一節から。紀元前一世紀の終わり、前漢王朝から帝位を奪って建てられた新しんという王朝の大臣、魯ろ匡きょうは、酒を国の専売制にすることを提案しました。「酒は天の美禄なり」は、そのときに皇帝に向かって述べたことば。国庫への収入を増やそうというこの政策は、しかし、中間搾取をはびこらせ、民衆を苦しめることになります。なお、このことばから、酒のことを「美禄」と呼ぶようになりました。 出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報 Sponserd by