出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
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小説家。本名阿部正雄。北海道函館生れ。中学卒業後,演劇運動に加わり,フランスで演劇を学び1933年に帰国。新築地劇団の演出助手を務めたこともある。《新青年》に翻訳・ユーモア小説を,続いて探偵長編《金狼》(1936)を発表,従来の推理作家の顧みなかった〈人間〉に関心を寄せ,心理的葛藤にメスを入れた作風を開拓した。さらに現代物の《キャラコさん》,谷川早名義で《顎十郎捕物帳》に領域を広げた。戦後は新聞小説に《ココニ泉アリ》《十字街》などがあり,51年《鈴木主水》により直木賞を受賞,《母子像》は53年の国際短編小説コンクールに1席入選した。サスペンス,伝奇,残酷味を盛った巧緻な作風は追随を許さない。
執筆者:中島 河太郎
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小説家、劇作家。本名阿部正雄。北海道函館(はこだて)市生まれ。東京の滝野川聖学院中学を卒業後、函館毎日新聞社に勤める。演劇に熱中し、上京して岸田国士(くにお)に師事し、『骨牌(カルタ)遊びのドミノ』(1929)を発表。1929年(昭和4)渡仏してパリ高等物理学校、国立パリ技芸学校に学び、33年帰国。昭和10年代にはユーモア小説、推理もの、歴史ものを書き、51年(昭和26)発表の『鈴木主水(もんど)』で直木賞を受賞した。54年(昭和29)発表の『母子像』は国際短編小説コンクールで1等に入選した。
[神谷忠孝]
『『久生十蘭全集』全7巻(1969~70・三一書房)』
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出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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