三拍子(読み)サンビョウシ

精選版 日本国語大辞典 「三拍子」の意味・読み・例文・類語

みつ‐びょうし‥ビャウシ【三拍子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 能楽足拍子の一つ。左右の足で三つ踏むもの。さんびょうし。
    1. [初出の実例]「一拍子〈略〉━二拍子(ふたつひゃうしタンタ) 三拍子(みつひゃうしタンタタン)」(出典:二曲三体人形図(1421))
  3. 三拍(さんぱく)を単位とする拍子。さんびょうし。
    1. [初出の実例]「夕風に火用心を触、太鞁は我物にして、自然と三つ拍子を覚え」(出典:浮世草子・好色盛衰記(1688)三)
  4. 三つの必要な条件。さんびょうし。
    1. [初出の実例]「顔と心と風ぞくと、三つびゃうし揃ふたるが中座ともなり」(出典:洒落本・契情買虎之巻(1778)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android