酢憤(読み)すむつかり

精選版 日本国語大辞典 「酢憤」の意味・読み・例文・類語

す‐むつかり【酢憤】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「すむづかり」とも ) 煎り大豆に大根おろしを加え、酢で味つけしたもの。現在では、粗くおろしたもみじおろしに、煎り大豆、塩鮭の頭、油揚げ、酒かすなどを加えて煮込み、砂糖・醤油で味つけしたもので、栃木埼玉、千葉県地方の郷土料理初午(はつうま)の日に、道祖神稲荷(いなり)神前に供える。すみずかり。しもつかれ。
    1. [初出の実例]「温時懸酢つれば酢むつかりとて、にがみてよくはさまれ候也」(出典古事談(1212‐15頃)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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