化学辞典 第2版 「酸化銅型構造」の解説
酸化銅(Ⅰ)型構造
サンカドウガタコウゾウ
copper(Ⅰ) oxide type structure, cuprous oxide structure, cuprite type structure
組成がA2Bで表される化合物にみられる典型的構造の一つ.ただし,Aは金属元素,Bは非金属元素である.立方晶系で空間群Pn3の対称性をもち,単位格子中に2化学単位が含まれる.B原子は体心立方構造の原子配置をなし,A原子は2個の隣接B原子を結ぶ直線の中点に,ちょうどB原子を正四面体型に囲むように位置する.赤銅鉱Cu2Oのほか,Ag2O,Pb2Oがこの型の構造をとる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報