立方晶系(読み)リッポウショウケイ

関連語 名詞

化学辞典 第2版 「立方晶系」の解説

立方晶系
リッポウショウケイ
cubic system

結晶単位格子立方体となる結晶系.直交する3本の結晶軸abcが互いに等価であるため,等軸晶系とよぶこともある.結晶の点群対称要素としては,3軸が同等なため,立方体の各体対角線方向に対して互いに109°28′の角度をなして交わる4本の3回回転軸をもち,関係点群は5種類ある.ブラベ格子は単純立方,体心立方,面心立方のいずれかである.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「立方晶系」の意味・わかりやすい解説

立方晶系
りっぽうしょうけい
cubic system

等軸晶系ともいう。結晶系の1つで,最も対称性が高い。結晶軸の長さはすべて等しく,a=b=c,結晶軸のなす角はすべて直角で,α=β=γ=90°である。岩塩ダイヤモンド,金,鉄,アルミニウムなど多くの物質の結晶がこれに属する。屈折率電気伝導熱膨張などは等方的で,弾性における異方性も小さく,普通は等方として扱う。単軸結晶である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む